植田一族β5代目 植田よしや

基本情報

4月22日生。出身地は鳥取県鳥取市。身長176cm、体重75kg、BMI24。漢字表記は植田芳哉。
右投げ右打ちの投手。山陰経済大学からベイスターズに入団。背番号68。
山陰一低いと称されたアンダースローから、球界トップレベルのシンカーを投じる技巧派。
ストレートとシンカーしか持ち球がないものの、分かっていても打てない切れ味で打者を手玉に取ってきた。

よしにっき

4月23日
変化APにしたのはひとえに4球種欲しかったからだった。
投法をアンダースローに決めたその瞬間から、「スライダー・カーブ・シンカー」の3方向揃えたいな、という気持ちがあって、さらにシンカー方向にはもう一球種、Hシンカーかなにかを据えておきたかった。
この3方向が初期からあればそれに越したことはないけど望み薄。2球種ならいいかな、と思いながら志望届を出しました。

選ばれたのは、シンカーでした。シンカーだけでした。

シンカー1球種44。この数字を見たとき一瞬めまいがして、3球種P(これでもちょっと妥協)に育てあげるまでの長い長い新球練習の道のりを思い浮かべて、いやでもフォーク持ちで生まれてくるよりはマシなんじゃないか、ウィニングショットが決まってるからかえって楽なんじゃないかとプラス思考になって、思わず呟いた。「なんだこのシンカーマシン!?」

シンカーマシン・よしやは鳥取の地に生まれ育ったシマエナガ(実際は北海道に生息する鳥です)。山陰経済大学で腕を磨き、プロの世界にやってきた。遅生まれなので年齢は23歳、BBL界ではじゅうぶんオールドルーキーなこの鳥が、果たしてどこまで育つのか。どんな成績を残すのか。先代、先々代と癖の強いプレイをしたあとのβ5代目植田鳥。育てる楽しみと育つ楽しみ、そしてチームが勝つ喜びを味わえる5代目になったらいいなあ・・・。


4月24日
1年目。19試合に登板して防御率2.70。先代の古巣相手に初登板初被弾するところから始まったルーキーイヤーは、上々の結果に終わった。開幕は2軍だったものの、シーズン中盤戦に入ったころから1軍公式戦にちょっかいをかけはじめ、シーズン終了まで帯同することができた。
大卒1年目のルーキーと考えると好成績。68という背番号からドラフト下位であることが推測されるので、なおのこと。これで来シーズン成績を落とすようなことがあれば、「2年目のジンクスきたあああ!」ってちょっと喜びます(迷惑)。

1年目に取った行動ですが、定石通り本を2冊読破。そして新球練習に取り掛かりました。なかなか伸びは悪いですが、来シーズンには球種が1個増えるはず。そしてこの新球種が却ってピッチングのバランスを崩し、成績悪化するのがなんとなく予想されるような、されないような……。
でも、ピッチングの幅を広げるために習得した新球種のせいで調子を崩す……って話、ありがち。そのちょっとしたリアリティ。とてもよい。あと、防御率のわりにWHIPが高いので、そのへんもね……。

青く滾る魂は 遥けし夢への道標 這い上がれ 掴み取れ その手を掲げて


4月26日
2年目ですが、案の定打ち込まれました。9登板、防御率9.49。3人を完ぺきに抑えた試合もありましたが、6失点の大炎上をかました試合もあり。やはりスライダーを狙い打たれたか、あるいはスライダー覚えたがゆえにシンカーのキレが落ちたか、それとも単純に慣れられてしまったのか……。よしやが活躍する日はまだ遠い。
チームはCS争いをず~っと続けていましたが、シーズン終盤に首位を猛追。最後の最後にタイガースを抜き去って見事に優勝を決めました。BBLシリーズこそ敗退してしまいましたが、やっぱり勝利ってもんはいいもんだ。さあ来年は連覇目指して、チームの力になれるようがんばろう。
……と思っていたところ、トレードの話がやってまいりました。大卒2年目終了後の移籍。ちょっと早いような気もしますが、ドラフト下位っぽいのでこういうこともあるんでしょう。現実世界には2年目シーズン途中でトレードされた選手もいますしね(彼は社会人出身ですが)。
連覇を目指す活気あるチームを後にすることに惜しい気持ちもありました。ありましたが、ボタンを押したらきっとたのしいんだろうなあと思って承諾することにしました。新球取得で打ち込まれて成績を落としたこのタイミングでのトレード話、チームがどう育てていいか迷ってる感じがしませんか? しない? そう……。

進化を目指す3年目は、青の縦縞から、黒の縦縞へと着替えを済ませて迎えます。新天地はタイガース。ベイスターズからタイガースへの移籍となると、昨年末に尾仲が辿ったのと同じルートですね(またも現実の話)。シマ"エナガ"と尾仲、ちょっとだけ似ている。ちなみにエナガとオナガは違う種類の鳥です。どちらもスズメ目ですが。
このタイガースですが、1軍投手陣にサイドスローが4人、アンダースローが1人います(移籍直後時点)。これは育成ノウハウ持ってるな。なるほどそれでトレードの話が行ったのか! ……と納得したところで今日のよしにっきは〆です。いつかサイドアンダー変則リレーを決めたいなあ……。


4月29日
よしやくんにスローカーブが生えて完全体になりました。3球種が揃ったので一番しんどい新球練習はここでお終い。あとは変化球練習を繰り返してスライダー、スローカーブを整えていきます。10ずつ欲しいけどどうかな、疲れたらやめます。
それと、長らく普通(持続)だと思っていたよしやくんですが、26歳になってから「これは正弦波型じゃないか?」という伸びを始めました。23歳スタートで通常期(小)の伸びが続く……こうなると成長型班別は苦労しますね。BBLの育成理論はほとんど全て18歳向けに作られているので、こういう年齢で始めると分からないこともちょこちょこと。まあでも……それが楽しいのかも……。

タイガース移籍1年目となったプロ3年目シーズンは、一軍登板なしに終わりました。移籍したことで却って選手層が厚いところに入ってしまったような気がします。4年目開幕前時点で26歳のよしやくんは投手控え5番手。上にいる4人のうち3人は年下。さあこれはなかなか出番が限られてきそうです。1年目が成績ピークのプロ4年目26歳、ドラフト指名はおそらく下位、生え抜きですらない……今季登板がなければクビをスパッといかれても文句は言えません。その点BBLなら30歳までは保証されるから安心だけどね。
ここまで書いてて思い出したけど、よしやくんはもともと先発志向なんですよね。だから変化球を整えたら、スタミナを伸ばしていくつもり。タイガースの先発陣はリリーフ陣に比べて平均年齢が高いので、ある程度育ったころにはきっと出番もめぐってくるんじゃないでしょうか。巡ってきてほしいなあ……。ちなみに控えにはスタミナD以上の投手が3人います(しかも全員序列は上)。ああ!
でも、でもですよ、成長型が正弦波だとしたらここからが真骨頂。衰えも37歳(だよね?)。普段は「衰え35歳とか37歳とかピーク遅すぎじゃないか、全成長型の衰えを2年ずつ早めて?」なんて思ったり思わなかったり発言したりしなかったりしてますが、今回は遅咲きに感謝して練習していきます。もし正弦波じゃなくて普通持続型だったら? そのときは4代目のシンジくんプレイに方向転換することになるのかなあ。


5月2日
ちょっと更新してない間にいろいろ書くことが増えました。まずは、4年目の出来事から。……タイガースが2位から下剋上を決めてBBLシリーズを制覇しました。やったぁ!
前年度セ3位につけたタイガース。オフにしっかり補強を行い、一部で帝国と謳われるスワローズに勝るとも劣らない(かな?)戦力を擁して49年度ペナントレースに臨みました。そして87勝、勝率.654の圧巻の成績を残し2位につけました!! これで5.5差ついたんですよね・・・スワローズもキッチリ補強してたのでねえ。
ここは植田よしや選手の個人ページということで1戦1戦の詳細は詳しく書きませんが(出てないしね)、この後タイガースは1勝1分の成績でPS1stを突破。さらに宿敵スワローズを相手に戦ったFinalでは先に王手をかけられながらも接戦を制して見事制覇。Bシリ出場権を獲得します。
Bシリではパを5連覇して黄金期を築いているイーグルスとの対戦になりましたが、これも4勝2敗で競り勝ち見事BBL一。並ばれこそすれ一度もリードを許さない盤石の戦いぶりを披露し、猛虎戦士たちは勝利の美酒に酔ったのでありました。

さて、登板こそないものの移籍後2年ですっかり縦縞に染まり、タイガース最高や! と盛り上がっていたよしやくんですが、シーズン終了直後に球団本部に呼ばれます。トレードの話が舞い込んできたのでした。
確かにちょこちょこ登板機会があったベイスターズ時代に比べ、タイガースの投手陣は厚く1軍までが遠かった。控え投手に若手が多く、甲子園のマウンドに立つことはできませんでした。そんな最中のトレード話。縦縞を脱ぐのは惜しい気持ちもありましたが、やはり1軍で試合に出たい。シンカーを投げたい。そして勝ちたい。よしやくんはトレードを了承し、北海道へ旅立つことになったのでした。
ちなみによしやくんはシマエナガ。事情により鳥取県出身という設定になっていますが、本来彼は北海道に生息する鳥。北海道を本拠地とする(なお、北海道日本ハムファイターズとBBLファイターズに関係はありません)ファイターズ移籍は運命だったのかもしれません……。

ファイターズは前年度パ4位。タイガースに比べ投手陣は手薄で、控え5番手だったよしやくんも控え1番手になりました。ベイスターズ時代と同じ序列です。これなら出番も多少巡ってくるはず。将来の先発転向もにらみ、変化練習に加えシャトルランを重点的に行いつつ、開幕を迎えました。
すると、いきなり先発ローテーションに故障者が発生。空いた穴を埋めるべくローテに呼ばれたのは……よしやくんでした。実に3年ぶりの1軍昇格です。欲しくて欲しくてたまらなかったチャンスが早速巡ってまいりました。しかも先発、プロ初先発です。今まで中継ぎで十分な成績を残せなかった彼ですが、先発で大丈夫なのか。それともアンダースローの初物ということでえっちらおっちら躱しながら抑えてくれるのでしょうか。

本拠地で迎えたシーズン12試合目、対戦相手はライオンズ。先発マウンドによしやくんが上がります。体のキレはいい感じ。緊張はしていますがそれもまたいいスパイス。待ちに待った大歓声。ドーム一杯にこだまして、力がみなぎっていきます。
さて、投球内容の詳細は現状よくわからないのでここから先は割愛します。結果だけ述べますと、よしやくんの移籍後初登板・プロ初先発は、6回を投げて被安打5、四死球1、奪三振5、無失点という結果に終わりました。快投です。ローテの穴埋めとして十分すぎるナイスピッチでした。浮き上がる球の軌道、消えるようなシンカー。これを初見で打つのはなかなか厳しいものがあったはず。ベイスターズ時代以来の1軍マウンドで、見事に結果を出してみせたのでした……。
ちなみにこの後よしやくんは中継ぎ再転向、2試合で5イニングを投げて失点7の成績を残しています。さてはこの鳥、中継ぎ適正ないな?
まだまだ5年目シーズンは序盤戦、ここからどんな成績になるのか、楽しみです……。


5月5日
楽しみです……と文章を締めた後、登板はありませんでした。まあ、そんなこともあるか……。
その翌シーズン・6年目は、初の開幕ローテ入りを果たすことになりました。先発6番手ながらもシーズンフルで一軍帯同。23試合に先発。4勝12敗! うーん。ちなみに防御率は4.84です。序盤戦は3点台後半をうろちょろしていたのですが、中盤以降に打ち込まれ、ずるずると負け続けました。これは攻略されたか。シンカー以外の球の質がイマイチなのでどうもピリッとしないか。

早いところスタミナをC60まで伸ばしたいのですが、オフの間は応急処置として球質を伸ばしました。E38まで上昇、劇的に効果が出るとは思わないけど、まあ負け数が1桁になればいいかな……。
先6でも防御率3点台が求められてくるというのはなかなか辛いもんです。防御率4点台で勝ち越せる選手を作りたいなあ。そしてそのうち、3点台で最多勝を取るような選手を作りたいなあ……。表ローテとなれば防御率1点台を要求されるこの球界で、3点台の勝てるエースがいたら素敵じゃないかな(よしやくんの話からずれた)。
話を戻します。先発転向2年目、20代最後のシーズンは先5でスタート。勤続疲労もほとんどなし、おそらくケガすることもないでしょう(ケガといえば……ガラスのエースをそのうち作りたい(熱望)。一発屋も作りたい(熱望)。20台中盤をピークに下がっていく超早熟型が欲しい(熱望)。(三連熱望))。防御率は4点台前半くらいに落ち着いてくれたらいいかな、あとは極端な負け越しをしないでもらえると、ほっと胸をなでおろせるんですが。さあ、どうなる。


5月7日
よしやくんの成長をひしひしと感じています。主に投球回数の面で。本格的に先発を始めて間もないころは、調子のいい日こそ5回6回スイスイと抑えるんですが、悪い日は2巡目に捕まって4回途中KO……なんてことが日常茶飯事でした。好投とKO、比率にしてほぼ1:1。まるでコイントス。こんなピッチャー怖くてローテに入れたくない、でも入れざるを得ない、そんな投球を繰り返していたよしやくんでした。
しかしローテ2年目、29歳になったよしやくんは後半戦に覚醒します。前半戦こそコイントスピッチングで負けをかさませ1勝7敗とたんまり借金をこさえていたのですが、徐々に平均投球回が伸びてきたのです。7回、8回まで投げる試合もちらりほらりと出始めて、悪い日でもなんとか責任投球回である5イニングを投げ切れるようになってきたのです。すると途端に勝ち星も伸びて、一気に5勝をマーク。最終的には6勝10敗でシーズンを終えました。最終登板で5回途中KOされたのが残念でしたが、成長を感じるいいシーズンでした。

さて、以前「正弦波型かも?」と言ったよしやくんですが、十中八九普通持続型だろうと思われる伸びをしています。もうすぐ停滞期です。ということで、ぼちぼち恋愛・結婚にも手を出していくお年頃になってまいりました。ちなみに許嫁はすでにおります。中塚一碧楼ちゃんです。
ここから恋愛教則本を読み、デートを重ね、プロポーズをせねばなりません。さあ何回で終わるかな、1年かかるか、2年かかるか。8年までは許容範囲です。ここから大きな伸びは見込めないよしやくん。1点台を叩き出すエース、最多勝争いに絡む勝ち頭。そんな存在はどうやら遠すぎた。だけどそれでもいいんです。2流選手は2流なりに頑張って、踏ん張って、ローテ守って、勝つんです。さあ今シーズンの目標はどどんと10勝だ!


5月10日
できました。10勝できました。やったよ! 前回の文章を10勝目標で締めくくったあとのシーズンこそ6勝10敗と二桁敗戦を喫してしまいましたが、その翌シーズンです。31歳で迎えたプロ9年目、ついに10勝を達成しました。10勝9敗、防御率4.14。規定にはわずかに足りませんでした。BBL球界においては全く大したことのない数字……でも嬉しい、嬉しいんだ。あのよしやくんが、4回途中で燃えてばかりだったよしやくんが、それなりに安定してQSできるようになり、ときには7回8回までスイスイと投げられるようになり、走者を出しながらも粘りのピッチングを覚え、ついに届いた二桁10勝なのですから。
このシーズンは快調な滑り出しを見せました。序盤5試合投げて、3勝2敗。3試合連続8イニング投球を見せるなど、抜群のシーズン立ち上がり。飛躍を予感させました。……しかしここからが辛かった。序盤の勢いはどこへやら、ガス欠気味で負けるわ負ける。あれよあれよと負け越して、気付いてみれば4勝8敗。またも6勝10敗に近づいてしまいます。二桁はいやだ! 4年連続二桁敗戦はいやだ! そう思いながらもどんどん吸い寄せられていきました。
しかしシーズン終盤戦、ここからよしやくんは奮起します。ずるずると負け続けの後に、V字回復。勝つわ勝つわの驀進10勝ロード。破竹の6連勝というできすぎな大活躍で、一気に10勝を達成、同時に二桁敗戦回避をも果たしてしまったのでした。ちなみにシーズン最終戦で7回投げ切れば初の規定到達だったのですが、10勝達成で気が抜けたのか打ち込まれてしまいました。ドンマイよしやくん。そこがかわいいところだよ。
この活躍により、よしやくんの来季年俸は6300万円となりました。これはさゆりさんの2億6000万、柳田くんの1億2000万に次いで、植田家3番目のキャリアハイ年俸額となりました。しんじくんとシンジくんを超えてきましたね。さらにさらに、中塚一碧楼と結婚も果たし、公私ともに充実。いいシーズンでした。そしていいオフです。いいオフだ。
さて、よしやくんの能力はおそらくもう上がることはないでしょう。停滞期の始まり、衰えカウントダウンの始まりです。ちなみによしやくんは変化APバランス型イニングイーターを育てようとして始まった選手なのですが、初期シンカー44で早くも計画が狂って普通の変化型になりました。そもそも大卒で能力を伸ばすのが無謀だったのかもしれない……? それともう一つ、守備型投手を作るという作戦もありました。実はよしやくん、地味に守備が24から27に伸びています。守備練習の形跡が見られます。投手守備は盗塁阻止率に影響するということなので、守備を上げれば打球反応○とクイック○の両取りに等しい……たぶんそんな気がしています。だから伸ばしてみたかったんだけど、どうでしょう。今からでも伸ばしてみようかな?

5月17日
久しぶりの更新です。よしやくんは毎年のように6,7勝+2桁敗戦という微妙な数字で安定して投げ続けていたため、数字に関して特に言うことがありませんでした。そのため文章が思いつかなかった(あとめんどうだった)。個人成績は特に面白いこともなく、ただただ借金をうずたかく積み上げていくだけの毎日を過ごしていました。チームとしては、メンバーが大きく変わったりミーティングルームでわちゃわちゃしたり、楽しかったです。
そんな中、衰え前最後の年である34歳の12年目シーズン。この年がなかなかに刺激的だったので、それについて書いていきます。衰え前年というといっぱんには全盛期とされるのですが、まさかこんなことになるとはね……。

12年目のシーズン、よしやくんは開幕5試合目で初登板。8回2/3を3失点の好投を見せますが、敗戦投手になりました。2登板目は5回2/3を5失点でまたも敗戦投手。その次は大炎上で、1回1/3を7失点。当然のように負けが付き、3戦3敗で最悪のスタートを切りました。まあ、でも、ここまではいいんです。ここまでは。開幕3連敗ってあんまりないよな……。と思う程度で済んでいます。ここまでは。
続く4試合目、負け。5試合目、負け。6試合目、負け。よしやくんは投げるたび、黒星を持ち帰ってきます。投げては負け、投げては負け。防御率は一時8点台まで悪化しました。炎上、炎上、ちょっと好投しつつ敗戦。そんな泥沼。よしやくんは8戦目でも敗戦投手になり、開幕から8登板で8敗を記録したのです。相撲で言えば中日負け越しです。休場もあり得ます。でもBBLにそんな制度はございません。先発の代わりはいません。ケガをしない限り、投げ続けるのです。
その後よしやくんは9戦目でようやく敗戦投手を回避。呪いから逃れました。そしてなんとか2勝を挙げて巻き返しを図るのですが、やはり借金8は重すぎた。2勝の代償として2敗を差し出す羽目になり、遂に10敗。早かったなあ……。前半戦で2桁敗戦はさすがにちょっとまずい。でも2軍に下がる余裕はありませんでした。気にせず投げ続けます。
しかし、ここまできてようやくよしやくんの小ぶりなエンジンが本調子になりました。シーズン後半に入ると、よしやくんは人が変わったように好投を見せます。あれよあれよと勝ち星を重ね、何とまさかの二桁10勝! とはいきませんでしたが、後半戦を5勝3敗となかなかの調子で乗り切って、7勝13敗でフィニッシュしました。結局いつもと同じ感じに落ち着いた……。防御率は5.91だけども。

そんなわけでよしやくん最後の全盛期シーズンが終了しました。そして若干の衰えを見せた35歳シーズン。補強などもあってよしやくんは一軍枠から滑り落ち、二軍暮らしをすることになりました。この辺りで引退かなあ……。
でも、前年までローテでバリバリ投げてた(ズダボロだけど)投手が今季はほぼ出番なしが濃厚。これ、去年からどこかを痛めていて、無理が祟ったパターンでは? よしやくん、どこ痛めてたんだろうね? アンダースロー投手らしく股関節か、あるいは肘肩か……。そんなことを考えながら、現役最後になるかもしれないシーズンの開幕を迎えます。さあよしやくんはどんな成績を残すのか、そもそも出番はどれだけあるのか、来シーズンもファイターズのユニフォームを着られるのか。いろいろなことを気にしつつ、ここで文を締めることにしましょう。



通算成績

レギュラーシーズン通算

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